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2025.09.26
全頭ウィッグは刈り上げができるのか?僕の本音
こんにちは、スタイリングウィッグの長谷川です。今回は、お客様からよく聞かれる「全頭ウィッグって、刈り上げスタイルにできるの?」という疑問について、僕自身の経験やお客様の事例を交えながら詳しくお話しします。
1. 全頭ウィッグで「刈り上げスタイル」を求める人が増えている理由
最近、特に30〜50代の男性から「ビジネスシーンでも清潔感のある短髪にしたい」「夏場はサッパリ刈り上げたい」という声が増えています。
薄毛を隠すために全頭ウィッグを使い始めたけど、デザインは自分の好きなスタイルにしたい、という気持ちは当然ですよね。
僕も最初、全頭ウィッグ=長めのスタイルというイメージが強かったんですが、実は今は短髪やフェードっぽいスタイルのオーダーも多いです。「刈り上げできるかどうか」は、ベース素材や髪の植え方によって変わりますが、条件がそろえば自然に仕上げられます。
2. 全頭ウィッグで刈り上げが「できる場合」と「難しい場合」
正直に言うと、「全頭ウィッグならどれでも刈り上げできる」とは限りません。僕が制作・調整してきた中で分かったポイントは次の3つです。
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髪の植え方(密度)
全頭ウィッグは基本的に「頭全体をカバーする」ので、襟足やもみあげ部分も毛が植えてあります。ここを短く刈ると、地肌(ベース)が見えやすくなり、人工感が出ることがあります。密度が低めに調整されているものや、最初から短髪仕様で作られているものなら自然に見えます。 -
ベース素材の厚み
ウィッグのベースが厚めのレースやナノスキンだと、刈り上げ部分の地肌感がやや不自然に見えることがあります。逆に「薄型スキンベース」や「透明レース」を使ったものだと、地肌っぽさが出やすく、刈り上げスタイルでも自然です。 -
境目の処理
襟足やもみあげ部分をどう処理するかで印象が変わります。僕はお客様の希望に合わせて「自毛ブレンド(自毛を生かす)」か「スキンを活かす」か選びます。自毛が残っている場合は、そのラインに沿って刈り上げたほうが自然に見えます。
この3つを押さえれば、全頭ウィッグでも“刈り上げ風”スタイルは可能です。ただし「地肌感をリアルに見せたい」ときは、オーダーメイドで最初から設計するのがベストです。
3. 僕が実際にやっている「刈り上げ風」仕上げの工夫
僕自身、お客様から「スポーティーな短髪にしたい」という要望をいただくことが多いので、こんな工夫をしています。
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最初から短髪仕様で植毛
襟足〜もみあげ部分の毛量を少なめに設定し、植毛の向きを自然にしておくと、刈り上げっぽく見えます。 -
グラデーションで長さを変える
上部は少し長め、下に行くほど短くしておくと、ベースが見えにくくなります。バリカンのように刈るのではなく、最初から「短く見えるように作る」という発想です。 -
自毛との境目をぼかす
自毛がある方なら、もみあげ部分だけ自毛を残して、ウィッグをその上から合わせることで自然な刈り上げラインを演出できます。
こうすると、「全頭ウィッグでも刈り上げスタイル風に仕上がる」んです。僕のお客様でも、「これウィッグってバレないね」と驚かれる方が多いですよ。
4. 実際のお客様の声と失敗例
ここで、僕が実際に対応したケースをいくつかご紹介します。
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成功例:40代男性/営業職
「夏でも涼しく見える短髪にしたい」という希望で、襟足部分を極薄スキンにして毛量を調整。自毛ともブレンドした結果、「地肌感が自然で全くウィッグに見えない」と喜ばれました。 -
失敗例:50代男性/自毛ほぼなし
既製品の全頭ウィッグをそのまま短く刈ってしまったら、ベースが透けて「ツルッ」と見えてしまいました。結局、後からナノスキン+薄毛仕様に作り直して解決しました。
この経験からも、「後から刈る」のではなく「最初から刈り上げ仕様で作る」ことの大切さを痛感しました。
5. 僕の結論|全頭ウィッグで刈り上げをするなら「設計段階」から考えよう
最後に、僕の結論をまとめます。
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全頭ウィッグでも刈り上げスタイルは可能。ただし既製品をそのまま刈るのはリスク大。
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髪の密度・ベース素材・境目処理の3つが自然さのカギ。
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自毛があるかどうかでアプローチが変わる。
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「短く見せるデザイン」と「刈り込む」のは別物。オーダーメイドで“短髪仕様”に作る方が自然で長持ちする。
刈り上げスタイルにしたい方も、プロに相談しながら“自分に合った短髪仕様”を選べば、きっと満足できるはずです。
まとめ
「全頭ウィッグ=長髪」という固定観念は、もう昔の話。ベースや植毛の工夫次第で、刈り上げやフェードっぽいスタイルも可能です。ただし“既製品をそのままバリカンで刈る”のではなく、最初から設計することが成功のポイント。
興味がある方は、ぜひ一度相談してみてくださいね。
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